釣魚大全とは
釣魚大全は「釣りの聖書」といわれる名著で1653年にロンドンで公刊されました。
日本では江戸幕府の第4代将軍 徳川家綱の時代で、徳川家綱も魚釣りを楽しんでいた、そんな時代の著作です。
釣魚大全は、2部で構成され、1部がアイザック ウォルトン、2部がチャールズ コットンにより書かれています。
チャールズ コットンは、アイザック ウォルトンの弟子になります。
箇条書き
・どんな芸術にしろ、道楽にしろ、嘲笑するのは簡単なこと。粗野なうぬぼれと厚かましい悪意さえあればいいんですから。
・釣りはキリストの降誕よりも歴史が古いということです。
・古代においての議論。人間の幸福は瞑想にあるのか、行動にあるのか。・・・両説はそれほど矛盾しているわけではなく、例えば釣魚の道にしても瞑想的でありと同時に行動的であるという点だけを指摘しておきます。
・イートン・カレッジ学寮長ヘンリーワットン卿
「釣りは私の余暇の職業であり、決して退屈しのぎにやっているものではない」
「心を休めるものであり、精神を引き締めるものであり、悲しみを忘れさせ、乱れた思考を静め、過激な情熱のほとぼりをさまし、満足させるものであり、平和と忍耐の習慣を与えるものである」
・わたしは鱒(ます)こそ最高の魚だと言いたいのです。
感想
正直、全部読むのはキツいです。気に入った所を斜め読みしました。また再度この本を読みたいかと聞かれれば、たぶん「結構です」と答えると思いますw
でも、上述したとおり、気に入った箇所もありますので、話のタネにはいいかと思います。
釣り好きの知識人
釣聖と言われた幸田露伴:『幻談』
川釣りの名手井伏鱒二:『川釣り』
坂口安吾:『釣り師の心境』